パニック障害の症状・原因・対策などについて
パニック障害とは、地下鉄、車、飛行機、満員電車など、逃げ場のない場所にいる時に、急にはげしい動悸、めまい、息苦しさなどを感じ、「このまま倒れるのでは?」「おかしくなってしまうのでは?」と強い不安にかられるものです。
本人は「またあの状態になるのでは?」という不安から電車などに乗れなかったり、乗ったときに同じような不安からパニック障害の症状が出やすくなってしまいます。
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【目次】
パニック障害になりやすい人
パニック障害は、男性よりも女性の方がなりやすく、男性の3倍と言われています。30代女性がパニック障害になる人の中で最も多く、次いで20代女性となります。
性格的には次のようなタイプの人がパニック障害になりやすい傾向があります。
- がんばり屋で、仕事や家事に一生懸命である
- 完璧主義で、高い目標に向かって熱心に行動する
- 真面目で責任感が強い
- 神経質で、細かいところまでこだわる
- 心配性
- 自分よりも人のことを優先しがち
- 周りに気を使いすぎたり、人の顔色をうかがいながら行動しがち
- 仕事や家事や子育てが忙しく、肉体的に疲れている
- 以前、うつ病や自律神経失調症にかかったことがある
- 喜怒哀楽、感情の起伏が激しい
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パニック障害の症状
パニック障害の症状には、(1)パニック発作、(2)予期不安、(3)広場恐怖、の3種類があります。
(1)パニック発作
パニック発作では次のような症状があらわれます
- 動悸がする
- 呼吸が早くなる、息苦しく感じる
- 息がつまるように感じる
- 体や手足が震える
- 冷や汗がでる
- めまい、ふらつき、頭が軽く感じる
- 吐き気、お腹の不快感
- 胸の痛みや不快感
- 自分が自分でないように感じる、非現実感
- おかしくなってしまうのでは、という不安感
(2)予期不安
予期不安という症状は、「また発作を起こすのでは?」という不安と、「発作が起こったら次のようなことになるのでは?」という不安が起こる症状です。
- 病気になるのではないか?
- 気絶してしまうのではないか?
- (運転中など)交通事故を起こしてしまうのではないか?
- 誰も助けてくれないのでは?
- (この場所から)ずっと逃げられないのではないか?
- 取り乱したり錯乱して、恥をかいてしまうのではないか?
- 人前で吐いたり倒れたりして、恥ずかしい姿を見せてしまうのではないか?
(3)広場恐怖
広場恐怖という症状は、「以前パニック発作が起きた場所に行ったらまた発作が起きるのではないか」と思って、そのような場所を避けるようになる症状のことをいいます。
- 電車、バス(特に急行など次に降りられる駅までの時間が長いもの)
- 新幹線、飛行機
- 高速道路、高架橋(車を運転中の場合)
- 人ごみ
- 地下道
- 美容院、歯科など比較的動きにくい場所
- 屋外全般
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パニック障害の予防と対策
パニック障害は原因が明らかになっていないので、明確な予防法や対策はありません。
ただ乳酸(疲労物質)やカフェイン(興奮物質)との関係が考えられているので、普段の生活の中では次のような対策が効果的と考えられています。
パニック発作が頻繁に起きるようなら心療内科の受診が必要となるでしょう。
パニック障害の対策 - 毎日の生活でできること
- ストレスをためないようにする
- 疲労をためないようにする
- 風邪に気をつける(パニック発作を誘発しやすいといわれている)
- 食生活を正しくし、体を休めるようにする
- 早寝早起きや食事の時間など、規則正しい生活をする
- コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲みものを控える
- お酒やたばこも控える
- 部屋の空気を入れかえるなどして、気分をリラックスさせる
以上、パニック障害について簡単にお伝えしました。ご参考になれば幸いです。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、厚生労働省 みんなのメンタルヘルス「パニック障害・不安障害」、NHK健康チャンネル「突然、動悸や息苦しさが発作的に始まるパニック症。自分でできる対処法とは」
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